くらはのサブカル置き場

ゲーム・アニメの日記帳用。100%趣味 ついったー→ @kuraharu

ボードゲームにおける運とバランス みんなで楽しくやるために必要なこと

最近色々なボードゲームをネットとリアルの両方でやっていて、その中で思うことがあったので簡単に書いていこうと思う。別に愚痴とかではなく、ボードゲームって難しいなぁと思っただけなのだが。

 

カタンプエルトリコみたいな重いゲームから、ニムト・ハゲタカの餌食みたいに軽いゲームまで、複数人で遊ぶことで最も楽しむことができるボードゲームは多い。対極にあるのがバトルラインやガイスターといった2人用ゲームと、カルカソンヌみたいな複数人でもできるけど一番面白いのはサシみたいなゲームだ。

 

ボードゲームを楽しむ上でゲームバランスは重要な要素である。運の要素が強すぎればそれはただの運ゲーと化し、長期間楽しむことができない。一方で純粋な実力だけで勝負するゲームになると一人の強い人物がひたすら勝ちつづけて面白くない。ここから、面白いゲームとは勝つのに運と実力の両方が必要とされるゲームということになる。

ゲームの難易度は運と実力の比率によって決定される。
例えばキャントストップ(サイコロをふり山を登っていくゲーム。自分が登っている山以外の目がでると転落してしまう。様はチキンレースゲー)は運の要素が強く、実力は殆ど必要とされず、サイコロの期待値と機会費用リスク管理をなんとなく頭の隅に置いておけばいい程度だ。そのためこのゲームは軽いゲームということになるし、実際に軽い。こういうのはパーティ何かの時にやればかなり盛り上がることができるゲームだろう。

 

重いゲームの例としてはツォルキンが上げられる。(超かっこいい)歯車の上にワーカーを配置していき、ワーカーを取り除いたときに歯車の外周にかいてある資源や効果(建設など)を得られるゲームだ。このゲームに運の要素は殆どない。運要素といえばゲームスタート時に獲得できる資源の種類をランダムに引いた4枚のカードから2枚を選んで決めることと、ワーカーを置けない場所がランダムできまること、あとはスタートプレーヤーが誰か(これはゲーム中に変動する)くらいしかない。そのためツォルキンではいかに限られた数のワーカーを有効活用し、得点を出すかが求められる。カタンと違ってサイコロを降って資源を獲得するわけでもなく、歯車の進みも一定であり遠くに行けば行くほど強力な高価が得られるがその分ワーカーを置きっぱなしにしなければならない。総ターン数も予想以上に短い。そのため様々な要素を考慮して立ち回らなければ高得点は叩き出せない。このゲームはそれなりにやれば100~200点を獲得することができるゲームだが、しっかりと管理ができていないと50点にすら届かない。酷いときは得点がマイナスで終わるときもある。そのためライトゲーマーにとっては中々楽しめないゲームになっているといえるだろう(歯車は超かっこいいんだが)。

 

今例に上げたのは極端な例であり、誰がやっても殆どゲームの難易度は変わらない。しかし、多くのゲームはここまで極端ではなく、運と実力のバランスはプレーヤーの質によって決定されるように感じる。

例えばカタンならば(さすがにこれを読んでいて知らない人はいないと思うからカタンのルールは省く)上級者しかいない卓とそれ以外の卓では運が勝利に絡む割合は少なくなり、逆に中級者以下の卓の場合はダイスによる運の要素が大きくなる。これは上級者ならば自分の資源タイルのダイス目が思うように出ないことをある程度予測してプレイするのに対し、中級者以下は自分の欲しい出目が出れば勝てるという考えでプレイしがちだからだ。上級者のカタンでは全員が横並びになることが多く、それ以外の卓だと誰かの一人勝ちが多い。ここからカタンではプレーヤーの質によって運と実力の比率が変わるということを示しているのではないだろうか。

 

他にもカルカソンヌ(これもルール省略)では相手の妨害をしないプレーヤー同士ならば、完成する城のタイルを引けるかどうかのゲームになる。しかし、お互いが妨害をしっかりするならば如何に自分の引いたタイルを有効活用し、自分だけ点をだし、相手には点を出させないかを競うゲームに変わる。これもプレーヤーによってバランスが変わるゲームの一つだ。

僕がボードゲームをやっていて難しいと思うのは、こうしたプレーヤーによってバランスが変更されてしまうゲームを複数人でやっている時だ。ただでさえ4人もボードゲーマーを集めるのが難しいのに、全てのプレーヤーが楽しむためにはその実力が均等になっていなければならない(一応、上級者が他の人に教えるということでも楽しめるが、教えられる側がそれを求めている必要がある)。
カタンでは全てのプレーヤーがそれなりに上手にやらなければ誰かが突出しやすいし、上級者が一人だけだと理不尽にその人の資源タイルの上に盗賊が載せられる事態に陥ってしまうことまである。そのため上級者の人にゲーム後こっそり愚痴られることがよくある。そんな時僕は「ボードゲームって難しいなぁ」と思うのである。

 

因みにこれが複数人のゲームではなく、1対1のゲームだとよりバランスが重要になる。2人でやるボードゲームは、ルール自体が運の要素が弱くできていることが多い。パーティーゲーム的な要素を入れる必要がないからだろう。
運要素が弱いならば、当然プレーヤー間の実力の差が大きく出やすい。1対1のカルカソンヌでは城を殆ど引けなくても、相手との実力差が大きければ余裕を持って勝つことができる(僕が上級者の友人にやられましたorz)。
1対1のゲームではお互いの実力が均衡する程運の要素が勝敗に関わるようになる。全てにおいて最適解を出すことのできるプレーヤーを仮定した場合、勝敗は運によってのみ左右される。もちろん、こんなことはまず起こり得ないのだが。

このようにボードゲームを楽しくやるうえで、プレーヤーの質は重要な要素になる。もしプレーヤーのレベルが異なるならば、全ての人が楽しめる軽めのゲームをやる、上級者が勝ちに拘らずワイワイやることを楽しむように割り切る、初級者が上手い人に教えて貰うという形でゲームを楽しむなどが必要となる。
一番大事なのは、せっかく母数の小さいボードゲーマーが集まったのだから、全員が楽しめるように、まずボードゲームをみんなでやれることそのものを喜び、楽しむことが大事なのだと思う。

 

余談だが、僕はゲームはなにも勝つことだけが楽しみではないと思うので皆でワイワイやることを楽しむゲーマーである。人狼なんかは勝つことよりも皆が楽しめる場を作ることばかり考えている(それが楽しい)。
ただしサシのゲームは全力で勝ちにいく。殺す気でやる。負けても折れない。そんな気持ちでやっている。

なんかかなり適当な記事だったけれど許してね(はーと

 

 

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